以前いた部屋と違い、こっちの部屋は全員で4人います(以前は二人でしたが、ほとんど一人ぼっちでした)。
ドイツ人が一人に、イラン人が二人。
イラン人がお互いに母語でしゃべるので、ドイツの感覚はかなり薄いです。
また、部屋へ行くためには実験スペースを横切る必要があるので、トイレへ行くときなど、誰かしらと必ず顔を合わせることになります。
以前の部屋のときは、ほとんど誰とも顔を合わせなかったので、なんだかこっちの方が温かい感じがします。
こっちの研究室のすごいところは、部屋の移動と言っても、ただ人が移動するだけで、それまでと同じ環境で研究ができるところです。
通常はパソコンやらを持って移動する必要があるわけですが、ここの研究室ではディスクレスPCというシステムを採用していて、研究データなどは全員分をサーバルームにあるハードディスクで管理されています。
パソコンからサーバへはLAN経由で接続されていて、研究室のネットワーク内からならどこからでもアクセスできます。
なので、ユーザ登録さえすれば、そのへんに転がっているパソコンを立ち上げ、ユーザ名とパスワードを入力すれば、パソコンは違えど同じ環境で作業ができるのです。
プログラミングは机のある部屋で編集しておいて、実験室のPCから再度ログインすれば、そのままの環境で、すぐ実験に取り掛かれるわけです。
しかもパソコン関係は全て専門職員が管理しているので、学生がパソコン関係でせかせかと働く必要はないという徹底ぶり。
キーボードやマウスも、そのへんに腐るほど転がっているので、また、新品も腐るほどあるので、中古でいいですよと言っても、新品を用意してくれます。
なんと素晴らしい!!
そういった恵まれた環境で研究できるのを嬉しく思います。
さて、部屋も移動して、研究テーマも決まりつつあるわけですが、少し不安なことがあります。
それは、先生がサラっとでかい課題を与えてくること。
日本にいるときは、研究の課題に対してあまり期限等は与えられることはありませんでした。(定期的にある研究報告会は別ですが。)
これから心が折れずにやっていけるか、時間が足りるのか、不安です。
が、きっとこうでもしないと、これまでの学術的知識を追いかけることだけに時間を掛けることになってしまい、きっと研究は進展しないんだろうと思います。
これが世界トップクラスの研究室のやり方だと思うので、それも勉強して帰りたいと思います。
去年赴任してきた某先生がサラっとでかい課題を与えていたのも今納得出来ました。
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